境内のご案内

雑司ヶ谷鬼子母神堂

武芳稲荷堂

法不動堂

大公孫樹(おおいちょう)

大黒堂

妙見堂

大森彦七図(都指定 有形文化財)

三人静白拍子図(都指定 有形文化財)

すすきみみずく物語
鬼子母神名物おせん団子

さくらトラム(都電荒川線)「鬼子母神前」駅には、鬼子母神堂に続く「ケヤキ並木」が広がっています。その歴史は天正年間(1573年~1592年)に雑司ヶ谷の長島内匠が土地とともに数十本のケヤキを植えたと伝えられており、その距離は約100メートルあったと伝えられています。当時は、茗荷屋、蝶屋、耕向亭などの料亭や茶屋が並び、酒井抱一、歌川広重、十辺舎一九、大田南畝、川上不白など著名な文人、画家、茶人が句会や茶会をひらき楽しんでいました。

現在、古いケヤキは樹齢400年を超え、東京都指定の天然記念物となっており、ケヤキ並木保存会が若木を補いながら江戸の旧観維持に努めています。

石畳を進むと左右に仁王像があります。「江戸名所図会」にも「石二王」と描かれており、鬼子母神堂を寄進した安芸藩主淺野光晟の夫人の自昌院殿英心日妙大姉が、戸山盛南寺から移したとされています。この二像は丈と幅が同寸といわれる珍しい姿で、台石には「元禄九年丙子七月二十八日」と陰刻されており、鬼子母神堂の拝殿・相の間完成の直前に奉納されていることがわかります。

境内にそびえ立つ大イチョウは東京都の指定天然記念物となっています。「子授けイチョウ」、「子育てイチョウ」とも呼ばれ、推定樹齢は700年、樹高33メートル、幹周約11メートルとなっています。

鬼子母神堂の東南には金剛不動尊を安置した法不堂があります。鬼子母神堂の裏には妙見大菩薩をまつる妙見堂があり「北辰妙顕大菩薩」の石碑があります。妙見堂灯籠には元文4年(1739)に造立、宝暦9年(1795)に再興と刻まれています。

妙見堂の西には元禄12年(1699)建立の帝釈天王の石像があります。また寛政3年(1791)に茶人の川上不白自筆の六万九千三百八十四の一字一石の法華経を納めた一字一石妙経塔があります。川上不白は紀州藩家老水野家茶頭として、表千家流を江戸に広めた茶人で不白流の開祖です。現在は、近くに表千家流3世家元荒木真栄が奉納した茶釜があります。

大イチョウを囲むように倉稲魂命(うけたまのみこと)を祀った武芳稲荷の鳥居が並んでいます。新築遷座されていますが、稲荷の社跡という林に天正6年(1578)に祠を建てたことがはじまりとされ、幾百年の名残を伝えています。

拝殿の北側には山岡鉄舟の碑があります。山岡鉄舟は勝海舟・髙橋泥舟とともに幕末の三舟と称される人物で江戸無血開城に功績があった人物です。

ゆっくりとご参拝ください。

※建物の名前をクリックすると、画像を見ることができます。

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